目に見えて変わるもの、変わらないように見えるもの
先週(2021/10/18)発表されたアップルの新しいラップトップパソコンのページをためつすがめつして、いつ買えるのだろうと思案しているきたぐにです。
その発表内容の中でちょっとした驚きだったのが、570億ものトランジスタを搭載するチップが内蔵されているという記載があったことです。大きな数字ですがどのくらい大きなものかは直感しずらいでしょう。約五十年前に作られた最初期のマイクロコンピュータCPUの一つのインテル4004というチップが2,250トランジスタだそうで、これの2,500万倍になり、最初期のパソコンの一つTRS-80に使われてたZ80(8,200トランジスタ)の700万倍になるわけです。マイクロコンピュータが生まれたころから見てきたものからすれば、思えば遠くに来たもんだという感慨を持ってしまうわけです。
思わず爺臭い感慨を持ってしまったわけですが、人類史上最も急激な成長であったことは間違いないでしょう。こういうことが可能だったのは光を操ることによって回路を描く技術は物理的なものを動かすことが必要ないので、発達の余地が十分あったことでしょう。
半導体技術の爆発的な発展の陰に隠れて目立たないのですが、3Dプリント技術も注目すべき発展を遂げています。たとえば、このような新しい義手が発表されています。大量に必要とされるものではないことと、人によって体形は異なるため、量産品では賄えず高価になりがちなのが難点ですが、これについては時間の経過によって価格が下がるのを期待することにしましょう。
https://www.ottobock.co.jp/prosthetic_ue/myoelectric/axon_system/michelangelo/
このように進歩しつつある義手などの器具ですが、それでも生身にはどうしてもかなわない点があります。当然のことながら脳とはつながっていないため動かすための訓練が必要となり、自在に動かせるようにはなりません。そこで考えたのですが、冒頭で述べたような半導体技術の進歩を使って神経と接続してもっと自在に動かせるようにできないかということです。実際にこの方向での神経接続の研究はすでに行われているのですが、これに現在の半導体技術を適用できないかと思うわけです。神経と素子との接続についてもまだまだ研究は必要でしょうし、必要な電力をどう供給するかの問題もあるでしょうが、元の手のように意のままに動かせるようになるためのピースはそろいつつあるわけです。
かくいう私も脳梗塞によって左半身に不自由を抱えた体になってしまったのですが、この技術が早く進展して不自由なく動く体を取り戻せないかと願っているのです。残念ながら現在の年齢を考えると間に合わなさそうですが。
技術の進歩を待つ間にも何とかして暮らしていかなくてはなりません。社会システムは技術ほど急激には変化ないとは言っても進歩し続けており、さまざまな障がい者むけサポートが利用できます。私が所属しているBeSmile十三駅前も、大阪市淀川区にある就労継続支援A型事業所です。
就労継続支援A型事業所というのは、精神疾患や障がいを持った方が働ける事業所なのですが、一般の会社ではなかなか安定して働けないと悩んでいる方は、ぜひ就労継続支援A型事業所で働く相談をしてみてください。
お待ちしております。