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白浪見し湯 ラーメン巡りて 浜家の弥栄(いやさか) また行くぞ

あまり出来はよくないですが、白浜を織り込んだ都々逸を一つ。

なぜ今までさほど興味もなく行ったことのなかった白浜に数ヶ月で二回も行くようになったかというと、このような経緯です。

もともとパンダは好きでしたから神戸市立王子動物園に旦旦(タンタン、95年9月生まれで22年中に中国に帰ることが決まっているそう)を時々見に行っていました。

ある時家族がテレビを観て「上野のパンダかわいい。(けど予約はとれなさそうだなー)」という言葉に、「白浜のアドベンチャーワールドなら七頭ものパンダがいて(なぜかたまたま知っていた)、今なら昨年生まれた子供との親子で見られるよ。」と返した。

そうしたら高速道路の割引キャンペーン期間であったこともあり、あれよあれよという間に泊りがけで行くことになりました。

パンダ以外にはそれほど期待していなかったのですが、和歌山ラーメンや立ち寄り湯、足湯なども回ってかなり楽しみました。

年が明けてそれを思い出し「GW明けにでも親子をまた見に行きたいねー」と言っていたら、四月に独り立ちすると聞き、また慌てて翌週に行ってきました。

以下、この二回の白浜行で楽しんだあちこちの場所についてご紹介したいと思います。

白浜アドベンチャーワールド

白浜で最も人気のあるスポットでしょう。特に興味を引くポイントとして、日本一の頭数を誇るパンダ家族の展示、華やかなイルカショー、列車仕立てのバスで回るサファリパークなどがある複合娯楽施設です。以下それぞれについてご説明します。

ジャイアントパンダ

まったりする桜浜(メス、2014年12月生まれ)

アドベンチャーワールドの一番の売りと言えばなんといってもパンダでしょう。2022年4月時点で中国本土をのぞけば世界一の頭数の7頭ものパンダ(良浜、永明、桜浜、桃浜、結浜、彩浜、楓浜)を見ることができます。少し残念なのはつい先日楓浜の親子公開が終了してしまい、ここではこの後子パンダを見られる機会が当分ないかもしれないことです。子パンダを見たければ上野動物園に行くしかないでしょう。とはいっても、中国本土の成都パンダ繁殖基地にでも行かない限り、ここ以上の頭数を見ることはできませんので、ほとんど世界唯一の体験ができる場所であることには変わりありません。

イルカショー

タイミングを合わせたジャンプ!

毎日午前と午後の二回、20分ほどのショー”Smiles”が無料で開催されています。トレーナーを乗せてプールを縦横無尽に駆け回ったり、ステージに乗り上げてみたりなどさまざまなアクションを見せてくれます。なかでも圧巻はショーの終盤に見せてくれる十頭もの一斉ジャンプ(左写真)です。これだけの頭数を見られるのはここだけでしょう。

サファリ

「ケニア号」という列車仕立ての車に乗り、約25分ほどで肉食動物エリアと草食動物エリアの全サファリエリアを一周する無料ツアーが随時開催されています。最後にお決まりの記念写真撮影があります。ほかにも有料の自転車やカートに乗ったり、歩いたりして草食動物エリアを回ることができます。

白浜温泉

白浜といえば最近はアドベンチャーワールドが有名ですが、少し前までは日本三古湯(白浜、有馬、道後)に数えられる温泉地として名を知られていました。万葉集や日本書紀などの古い文献にも名前があり、斉明天皇や天智天皇らがはるばる都から湯治に訪れたほどです。ほぼ中性の高張性/等張性/低張性(人体より浸透圧が高い/同じくらい/低い)の15種類もの源泉があり、多くの立ち寄り湯や無料の足湯があり、そのうちのいくつかに浸かってきましたのでご紹介します。

崎の湯

約1400年の歴史を誇る日本最古の温泉の一つであるここの湯は白浜でもっとも有名ではないでしょうか。白浜町にはほかにも町営の温泉がいくつかありますが、2022年4月現在休業していたり、町民のみの入浴となっていたりするので、非町民が入浴できるのはここだけになっています。

源泉は御幸(みゆき)源泉、泉質はpH8.2/高張性のナトリウム塩化物泉です。

自販機で入浴券を買い、係員に渡して脱衣場に向かいます。この脱衣場では鍵のかかるロッカーはありませんので、貴重品にはご注意のほどを。ふきっさらしの脱衣場を抜けて湯船に向かうと、海原を見晴るかす露天の源泉かけ流し浴槽が出迎えてくれます。海に直接流れているため、石鹸・シャンプーなどは使用禁止です。ここでは体を洗おうとかそういうことは何も気にせずに、ひたすら湯と波の音と大海原の景色を楽しみましょう。

長生の湯

大阪から車で来ると白浜温泉の入り口にある日帰り温泉です。最初は立ち寄り湯の中で適当に選んだのですが、大当たりでした。

源泉は長生温泉、泉質はpH7.7/低張性のナトリウム塩化物泉です。

古びた家屋に入ると正面に入浴券や温泉卵、タオルなどの売店があり、右に進むと縁側付きの休憩室があり湯上りに涼んだり、売店で買った温泉卵を食べたりできます。

浴室に入ると内風呂、露天風呂と備長炭風呂の3つの浴槽があり、すべて源泉かけ流しです。露天風呂と備長炭風呂からは季節によって新緑や紅葉を眺めながら長湯(低張性なので)ができます。

ここの敷地内にはほかにも足湯やなかなか美味しい飲泉場、温泉スタンド(100円/20リットル)やラーメン店があり、数時間は満足して過ごせます。

お前も入りに来たのか

付属する足湯で母屋で買った温泉卵を食べながらつかるのも乙なものです。

御船足湯

円月島を望みながら

太平洋と円月島を眺めながら浸かることのできる足湯です。湯の湧き出し口の貝は「ホンカクジヒガイ」だそうで、柳橋足湯の貝とは違うそうですが、見た目には違いが判りません。

源泉は生絹湯(すずしゆ)、泉質はpH7.2/高張性のナトリウム塩化物泉です。

つくもと足湯

白良浜海水浴場南端にある硫黄泉の足湯です。高張性ですので、浸かっているとじんわりと温まってきます。

源泉は砿湯(まぶゆ)、泉質はpH7.2/高張性の含硫黄ナトリウム塩化物泉です。

三段壁足湯

三段壁と太平洋を眺めながら浸かることのできる足湯です。

源泉は 燈明台(とうみょうだい)、泉質はpH6.9 / 等張性のナトリウム塩化物泉です。

湯崎浜広場足湯

フィッシャーマンズワーフ白浜の施設内にある足湯です。買い物のあとに戦利品を眺めながら足湯に浸かることができます。

源泉は第三天山、泉質はpH7.6/低張性のナトリウム塩化物炭酸水素塩泉です。

インフィニティ足湯

ホテルシーモアのエントランスホールを抜けたところにある眺望抜群の足湯です。

源泉はかごめ、泉質はpH7.5/低張性のナトリウム塩化物炭酸水素塩泉です。

インフィニティを名乗るだけのことはあり、30メートルもの幅を誇ります。太平洋を一望しながら浸かっていると、いろいろなことを忘れてしまいそうになります。真ん中に見えるのはホテルの施設の白浜海中展望塔です。

このホテルは駐車場はおろか足湯も無料で入れますし、足ふき用のバスタオルも無料で(宿泊客でもないのに)貸してくれます。エントランスホールの店も楽しめましたし、いつかは泊まってみたいホテルでした。

柳橋足湯

白浜銀座通りと柳橋通りとの交差点にある足湯です。

源泉は小谷湯、泉質はpH7.1/高張性のナトリウム塩化物泉です。

海岸沿いの足湯のように人通りが多いわけではなく、のんびりした雰囲気で、二回目の白浜行の時は病院通いの帰りにいつも休憩がてら浸かっているという地元のおばさんとしばらく話しました。

ハナマルユキダカラガイのモニュメントから湯が湧き出す面白い造りの足湯でした。

白浜グルメ

みなさんは白浜のグルメといえば何が思い浮かびますか。真っ先に浮かぶのは、海が近いことから海鮮料理だと思うのですが、今回は和歌山ラーメンの店を中心に巡ってみました。これらの店をご紹介しますが、味音痴気味で食レポは少々苦手なので各店のおいしさをおつたえできますどうか。期待せずにお読みくださればさいわいです。

中華そば丸田屋 南紀白浜店

一回目の夕食をこの店でいただきました。今回の旅行で初めて食べる和歌山ラーメンに興奮したのか、うかつにも写真を撮り忘れていたのでここだけ写真がありません。すみません。

井出商店で修業した店主が開いた店で、この白浜店は一番最近の4店舗目になります。師匠の味を受け継いだ豚骨醤油スープに絡むように調整された自家製麺が合います。チャーシュー増しの特製ラーメンを少し薄めのチャーシューとともにいただきました。サイドメニューとしてたまごめし、しらすめし、はやすしなどのほかに各店独自のものがあります。白浜店にはまぐろめしがあったことを事後知りました。今度行くときは食べてみたいと思います。

めん吉

とんこつチャーシュー麵

大阪からの道沿いにある長生の湯の敷地内に趣のある建物で建つ和歌山ラーメン。スープは醬油ベースを基本としますが、そのほかに豚骨醤油味(醤油と鶏ガラ、とんこつをブレンド)などのアレンジスープもあります。激辛スープは好みではないですが。隣の長生の湯に入ってからと入る前の二パターン(二回ともとんこつ醤油で)でいただきました。どれだけとんこつ醤油が好きなのかと思います。思ったよりあっさりしたスープが中太麺とチャーシューに合います。この店も白浜に行ったときは必ず寄ることになるでしょう。

井出商店

特製中華そば

一度目の白浜行きの〆に食べることにしたのが、以前から行きたいと思っていた和歌山市内の超有名店のここです。和歌山ラーメンといえば真っ先に名前の上がるこの店ですが、その名に恥じず満員でしばらく待ちました。待たされた分だけ高まる期待とともに出てきた豚骨ラーメンをいただきます。コクのある醬油とんこつスープですが、意外とさっぱりして中細麺に合います。和歌山市内なのでちょっと足を延ばせば食べに行けるのがうれしいポイントです。事実、三か月目までにすでに二度食べに行きました。これからも食べに行きたい店です。

まるまさラーメン

和歌山チャーシュー麵

二回目の白浜行の昼時に何を食べようかと現地で検索して見つけたのが泊まっていたホテルからほど近いここでした。まったく先入観もなく適当に入ったのですが、口コミは偉大ですね。表通りから少し奥まったところにあるせいか、地元住民らしき人が二組ほどで、観光客らしき人はいませんでした。少し気後れしながら、和歌山チャーシュー麺を注文していただきます。スープは一般的な和歌山ラーメンとは違い、さっぱりと薄味でそれに合わせたらしき細麺がおいしさを引き立てます。次に来るときには紀州五代梅塩ラーメンをいただきたいと思いいます。

笑福

中華そばと小炒飯

二回目の〆にどこで食べるかノープランだったので、ネットで調べて見つけたのが白浜駅からほど近いここでした。メニューはラーメンが基本の中華そばにチャーシュー追加の特製中華そば、それらの大盛りで、ご飯ものがチャーシュー丼、チャーハンとそれぞれの小盛りとライスでした。

基本の中華そばと小チャーハンを注文。細麵とまろやかなとんこつ醬油スープに箸が進みます。その合間にチャーハンに手を付ける。チャーハンはラーメンに負けぬ味でありながら、出しゃばることないうまさでした。次はチャーシュー丼を試してみたいと思います。

蛇足

店内の写真を見ていたら、AE86が。息子さんの車だそうです。

かげろうカフェ

テラス席でまったり

「かげろう」という和菓子のことは白浜に行くまで知らなかったのですが和歌山では有名らしく、県内に入るとあちこちで広告を見かけます。これを作っている福菱という会社が開いているカフェです。ここでは、限定の生かげろうほかいろいろなかげろうやカフェメニューを店内又はテラス席、持ち帰りでいただくことができます。テラス席でまったり景色を眺めながら食べると、味が数割増しです。

ナギサビール

三段壁の近くに工場、直営売店を構えるクラフトビールメーカーです。白浜の地に地ビールを創りたい!とアメリカに渡り、学んだものをもとに作り上げた醸造所だそうです。この経緯についてはこの記事に詳しいです。

カウンター席やテラス席でアメリカンウィートやペールエール、和歌山ならではのみかんエールなどをいただくことができます。ここは国内地ビールランキングで一位に輝いたこともあるそうですので、白浜に来たときには訪れる価値のある場所でしょう。

とれとれ市場

関西最大級を謳っている海鮮産直市場です。いうだけのことはあり、巨大な建物の中に回り切れないほどの多くの店があり、買い物だけならばほとんどここだけで用が足りるでしょう。それと大きなフードコートやファーストフードの店があり、食事もここだけで済ませることもできます。

ここはこの海鮮産直市場だけではなく、グランピング施設がとれとれヴィレッジとパンダをモチーフにしたパンダヴィレッジの二つ、海鮮寿司のとれとれ市場、海鮮バイキングレストランのとれとれ亭、立ち寄り湯のとれとれの湯いかだ釣り/釣堀/屋形船などがある複合施設ですので、まだまだ行き足りない場所です。

今年は、梅雨が早くも明け、猛暑・酷暑が続いています。熱中症対策に、まだまだコロナ禍・・・。

予防を徹底しつつ。体調に気をつけつつ。楽しみを見つけながら、乗りきりたいものですね。

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