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情けは人の為ならず

はじめまして、今回執筆者の末席に加わることになったきたぐにといいます。

昔話をしがちなおっさんですが、よろしければお付き合いください。

昔話といえば、私の子供のころに乗降りしていた駅は人が通れる幅の改札しかなく、スロープやエレベーターももちろんありませんし、音声案内なども当然ありませんでした。

したがって障がい者にとってはちょっと出かけるにも困難な時代だったのです。障がいを持っていると社会から切り離されて暮らすことをほぼ強制されるのでした。

その時代から数十年、バリアフリーについては国の取り組みなどの後押しもあり、かなりの進展がみられるようになりました。街中でも昔に比べて障がい者の姿を見ることがありふれた光景になっています。

障がい者にとっては暮らしやすい社会になってきたわけですが、健常者にとって何のメリットがあるのかと考えたことがあるかもしれません。点字ブロックやエレベーターを作るのに費用をかけるのは無駄ではないか?と考えたことがあるかもしれません。

ですが、少し考えてみてほしいのです。なぜ、なぜそのような「無駄」な費用をかけてバリアフリー化を進めるようになったかを。

今は障がいを持っていない人でもずっと健康でいられるとは限らないのです。年齢を重ねるにしたがってどうしても体は衰えてきますし、病気や事故によって障がいを負うことになることも十分にあり得る話です。

その時に、昔のようにバリアフリーが浸透していない環境ならば社会から切り離されてしまいがちになるのです。

このようにバリアフリーなどの施策は現在障がいを持っている人だけのためだけではなく、将来障がいを負ってしまう人や身体機能が低下した人が暮らしやすいようにサポートすることを目指しているものなのです。

これからは街中でバリアフリー施設をみかけても関係ないと無視するのではなく、将来お世話になるかもしれないと考えたり、もっとこうすればいいのではないかと思ってくれませんか。

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