就労継続支援A型の伸びしろ
こんにちは。楽しく利用させてもらっている筆者的にはほとんどメリットばかり感じる「就労継続支援A型」ですが、客観的に見ると伸びしろが多くあるなと感じたので記事にしてみました。
では早速。
利用者同士の人間関係のトラブル防止
何かしらの生きづらさを抱えている人々が利用するサービスですので、一般的な職場以上に人間関係に繊細な対応が必要と考えられます。
実際筆者が以前利用していたA型事業所では利用者同士で揉めて、LINE交換禁止令が発令されるということがありました。
最低賃金レベルのプレッシャー
法律にのっとった見方をすると「A型事業所は原則国からの補助金を利用者の賃金に充ててはいけない」という法改正があったため、あまりに最低賃金分の労働力を提供できていないと、プレッシャーに感じてしまうということがあるかもしれません。
病気の症状や薬の副作用等であまり働けないというような方にはプレッシャーとなり症状悪化…なんてことも起きかねません。
そういった心配のある方は就労継続支援B型という選択肢も考えた方がいいでしょう。
クローズ就労の際に不利になる?
仮にあなたが就労継続支援A型を経て、クローズでの一般就労を目指していると問題が起こるかもしれません。というのも、フツウに正直に職務経歴書を書くなら当然事業所の会社名を書くわけですが、どんな会社か聞かれたら「障がい福祉事業の…」と答えるしかありません。そういうことを考えると、就労継続支援A型の利用はクローズ一般就労の足かせとなり得ます。(詳しくは当事業所コラム5/13付「クローズ・オープン就労について」を参照ください。)
良くも悪くも最低賃金
先ほど述べたように就労継続支援A型では基本、最低賃金が保証されるというメリットがあります。しかし、これは筆者の経験談なのですが、「最近ずっと負担の大きい仕事をしている(結果も出してる)」と感じ(当時の)事業所の代表に給与UPについて相談したのですが、1ミリも検討していないような返答をもらいました。また、筆者の周りでも、A型事業所で最低賃金以上をもらっているという人を聞いたことがありません。なので昇給はあまり期待しない方がいいと思います。
A型事業所はつぶれる?
まずはこちらをご覧ください。障がい福祉サービス事業の倒産件数の推移です。
見ての通り、2017年辺りから急増しています。これは2017年に「A型事業所は原則国からの補助金を利用者の賃金に充ててはいけない」という法改正があったことが一因と思われます。
このことから、不運にも経営状態が安定していないA型事業所を選択してしまうとある日突然倒産、解雇され路頭に迷うということが充分起こり得ます。一時期、よくNHKでも取り上げていました。
必ずしも良い支援員がいるとは限らない
就労継続支援とは本来障がい福祉サービス事業で、支援員からメンタル面のケア等を受けることができるのですが、支援員みんなが(福祉の)意識の高い頼れる人とは限りません。(筆者体験談)
まとめ
以上、筆者の思いつくまま大きく6つの伸びしろを挙げてみました。こうして見ると意外と多いですね。就労継続支援A型がより良いサービスとなるよう期待します。
以上です。