就労継続支援A型で働くメリット
「うつで気力がない」「障がいのせいでなにもできない」といったような症状・障がいを持っている人は基本的に、孤立しやすく寂しい思いをしがちだったりします。
しかし、人は基本「孤立」して生きることはなかなかできません。その「孤立」を防いで「働きたい」と思った時に役に立つ行政上のサービスに「就労継続支援A型」もしくは「就労継続支援B型」があります。
では、一般的に就労継続支援A型・就労継続支援B型で働くメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
相談相手「支援員」の存在
就労継続支援A型もしくは就労継続支援B型は特徴が異なりますが、共通していることは、通常「支援員がいることによって相談する相手がいる状況下で働く事ができる」といったことがあります。
この「支援員」から、相談に乗ってもらえたり、症状に対する理解を示してくれるといったことだけでなく、将来の方向性へのアドバイスも得ることが出来ます。支援員はそれぞれ働いている人をよく観察していますので、障がい特性やバックグラウンドも鑑みながら、自分にあった将来的な目標を一緒に考え相談しあえることは非常に心強い人たちになります。
生活のリズムの確立
また就労継続支援A型・就労継続支援B型で働くことの別のメリットとしては、「生活のリズムが確立しやすい」といったことがあります。
病気・障がいで孤立している人には規則正しい生活を送るといったことは難しいですが、就労継続支援A型・就労継続支援B型で働くことによって一週間同じ行動を取ることができ、生活のリズムが形成されていきます。
この生活のリズムが確立される事によって次のようなメリットもあります。
(1) 賃金を得ることによって生活に余裕ができる
「お金とは鋳造された自由」と表現した人がいますがまさしくそのとおりです。
定期的に就労することにより、それなりの賃金を得ることができますが、その賃金で生活がしやすくなり、自由も得やすくなります。また、賃金を得ることで心に余裕も生まれてきます。
(2) 仕事への意欲向上により目標設定もできる
仕事をしているうちにだんだんとしたいこと「目標」が自分でわかってきたりします。この目標設定ができることのメリットとしては「自信を取り戻すことができる」といったことでしょう。病気のときには自信を持つことはなかなかできませんが、就労継続支援A型・就労継続支援B型で働くことで達成感を得て自信を取り戻しやすくなります。
「友だち」ができやすい
健康な人からは病気・障がいに対してなかなか理解を得ることができませんし、友だちにもなりにくいです。しかし、就労継続支援A型・就労継続支援B型では、同じ病気・障がいを持っている人が多いので通常の労働と異なり「お互いに理解のある友だちができやすい」といったメリットもあります。
このように就労継続支援A型・就労継続支援B型にはさまざまなメリットがあります。もし、病気・障がいをお持ちでこれからについて困っている時は、お近くの事業所や作業所を見学してみてはいかがでしょうか?
※あくまで「就労」に関しての文面です。相談支援機関、市区町村障がい福祉課、福祉保健センター等など相談機関はたくさんあります。