就労継続支援と就労移行支援の違い
こんにちは。今回は就労継続支援(A型)と就労移行支援という名前の似た事業の違いについて、筆者の経験も踏まえお話ししていこうと思います。
まず1つ目の違いとして「目的」があります。
就労移行支援は利用者の将来的な(2年以内の)一般就労を目的とした訓練を行うことが目的です。
一方就労継続支援は必ずしも一般就労を目的としていません。一般就労が難しい利用者に就労の場を提供することが目的です。
2つ目の違いは「賃金の有無」です。
就労移行支援は基本的に賃金は発生しません。
それに対し就労継続支援は賃金が発生し、A型であれば各都道府県の最低賃金が保証されます。(B型であれば、工賃が発生します。)
というように大きく2つ違いがありますが、これらの違いを簡単に言いますと、就労移行支援はいわば(基本的に)無料の学校で、就労継続支援は仕事の練習場といったところでしょうか。
ここで筆者がとある施設を1日だけ体験して感じたことですが、就労移行支援は訓練・勉強する環境にかなりお金をかけているなという印象です。おしゃれなビルにしっかりした机・椅子、高レベルな質問に答えてくれる知識豊富な指導員がいる、昼食無料提供、お茶やコーヒー飲み放題…等々。
いかに快適に訓練・勉強ができるかを突き詰めています。
あと就職のサポートですね。相談にも乗ってくれますし、独自のコネで仕事を紹介してくれもします。素晴らしい。
しかし就労継続支援が劣っているわけではありません。こちらは賃金が発生します。体調が悪くバリバリ働けなかったとしても当面は自分のペースで、しっかり仕事をがんばっていれば給料はもらえます。経済的安定はきっと精神的安定にもつながりますし、もちろん支援員の方に体調のケアもしてもらえます。
スキルアップも不可能ではありません。少なからず、いろいろと事情があって体調を崩されたが実績モリモリ、もしくはスキルモリモリのスーパーマンが在籍しています。そういう人にいろいろ教わることでスキルアップ間違いなしです。就職に対しても専門性を持つ就労移行とは違いますが、将来的に一般就労を目指す人に対しては相談等サポートを受けることができます。
以上、筆者の偏見が大いに混じった、就労移行支援と就労継続支援の違いの説明でした。どちらも一長一短ありますので、ご自身にあったベストの選択をしていただければと思います。それでは。