一般就労への関心
こんにちは、担当者Nです!
今回は、A型事業所を利用する精神障がい者の一般就労への関心について少しお話させてもらいます!
前回も少し説明しましたが、A型事業所とは厚生労働省の認識では
”一般就労が困難なものに就労の機会を提供し就労に必要な知識及び能力の向上のための訓練などの必要な支援である”
とされています。
A型事業所を利用する人は、平成20年を100とすると平成27年には2,367と約20倍に増えてます。
かなりの数字ですよね^^;
平成27年度の段階で、A型事業所の一般就労(一般企業に就職し働くこと)移行率は4.9%にとどまり、
1年間に1人も一般企業に就職者がいない事業所が全体の68.2%を占めています。
せっかく就職しても48.3%が1年未満に離職してしまい、
3ヵ月という早期の期間でさえも34.3%という高い割合で離職している為、一般就労に進めたとしても職場定着できないのが課題となっています。
とあるA型事業所を調査したところ、2タイプの考えが出てきました。
タイプ① 現状現状維持の欲求が強く一般就労を考えていない。
タイプ② 一般就労を考えているが現状維持の欲求も強い。
タイプ①は、現状に満足しており一般就労への移行を考えていない。
対してタイプ②は、一般就労に移行したい気持ちはありつつ職場の雰囲気の良さや人間関係の良さや働きやすさから
次の仕事に進むことをためらってしまう。
これらを見て、各々がためらう原因が解消されれば一般就労への移行に積極的に検討する可能性が出てきますね。
これらから見えてくるのは、精神障がい者の一般就労の移行には「働きやすさ」が重点となっています。
個人の働き方の希望に合わせた細やかな支援から「一般就労への移行」につなげることが望ましいですね。
障がい者に対する配慮がもう少し一般企業にも浸透し働きやすい世の中になるといいですね。
参考文献:就労継続支援A型事業所を利用する精神障碍者の一般就労への関心に関する予備的検討