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デマに引っかからないために知っていたほうがいいこと

やっとコロナワクチン接種が軌道に乗り出し(2021年7月時点)、潮目が変わったように感じて安堵しているきたぐにです。

とは言えど安心してコロナ以前の生活に戻るのはまだまだ早く、今年いっぱいは気を緩めることなく感染を防ぐ行動をとらなくてはならないでしょう。

それでも以前ほどには不安におびえる必要がなくなってきたことは確かだと思います。その不安の源は今回のコロナウィルスが新しい未知の病原性の強いウィルスであったことと、新しい原理に基づいたmRNAワクチン(これについてはここで説明しています。よろしければご覧ください。)が初めて投入されたことにあるのではないかと思います。

このように未知のものに対して不安を覚えるのは人間心理としては当然のことですが、不安だからと言って一日中毛布をかぶっておびえているわけにもいかず、どうにかして不安を解消しなければなりません。

自分で考えて解決できるような種類の問題ではない以上、だれか自分より詳しい人を探してその人の意見を見なければならないわけですが、その時に注意しなければならないのが、不安に付け込んでデマを売り込んでくる輩に引っかからないようにすることだと思います。

デマを発信する人にも自分が不安であるためそれを解消するためデマを作ってしまう人と、自分の利益のために発信を行う人の二種類があると思っています。前者の人は個人的な動機で個人発信するだけですので悪影響は少ないのですが、後者の人は医師やいくつかの本の著者、テレビのコメンテーターなどの信用性の高い肩書を使って発信するので問題が大きいのです。

とは言えど、デマである以上詳しく追及していけば破綻するのですが、たいていの人はそんなに記事などを詳しく読んで追及している暇はなく、タイトルだけを読んで「こういうことを言っている人がいる」と思ったり、流し読みしたりすることが多いのだと思います。それではデマ屋の思うつぼですので、以下最近出回ったいくつかのデマを取り上げて突っ込んでいきたいと思います。

このようにたいていのデマは少し落ち着いてみれば見破れるものですが、それでも各人が手間をかければならずデマを出す側に比べればあまりにも手間が不均衡になってしまいます。この問題の最も大きな例がテレビだと思います。

例えばこの動画では全体を通じて右上に「若い男性に多く発症」というテロップがありますが、その多いとされる人数がどこにも示されていません。それどころか、下の字幕ではヨーロッパ医薬品庁のキャプションがついて「副反応として極めてまれに心筋炎や心膜炎が発症」とあります。

そして次の字幕ではキャプションが外れ、(副反応が)「二回目接種後の若い男性に多く発症」とありますが、その根拠は示されず、どこのだれの見解であるかも示されていません。

そしてヨーロッパ医薬品庁のキャプションが復活して、ワクチンの接種後に異変を感じた場合はすぐに診察を受けるようにという注意とワクチンの有用性を訴えて終わります。

漫然とテレビを見ているとヨーロッパ医薬品庁が「若い男性に多く発症」とのコメントをしたかのように受け止められかねません。

このニュースは根拠も示されない・どこの誰の見解ともわからない「若い男性に多く発症」というコメントを公的機関が言ったかのように印象付けたい意図があるように見えたのですが、あなたはいかがですか。

https://www.youtube.com/watch?v=M2EVOhCXaUA

このようにテレビを何の心構えもなしに見ていると不安が高まるだけですので、つけっぱなしで流し見などせずに楽しい番組だけを選んで見ることをお勧めします。

この記事があなたの不安を食い物にしようとするデマ屋に煩わさることをなくすために役に立つことを祈っています。

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