とれいん－とれいん

弱い者達が夕暮れ
さらに弱い者をたたく───

こんにちは、イラストチームのK（女性）です。

いきなりですが、私は発達障がい者です。

発達障がいというと昨今はだいぶ世間に浸透し、理解が進んできたものの、ネットなんかではとてもここには書けないような差別用語で溢れています。
まあそういうのはもう勝手に言わせておけばいいや、と思っているのですが、タチが悪いのが

「この人発達障がいなんじゃない？」

と、悪気なく発言する人たちです。

どういうことかと言うと、ネット上でちょっと変わってる人とか、問題のある言動のせいで炎上したりしている人たちを見て、勝手にそう決めつける人がいるんです。
それも最近はすごく多い。
この前も、障がいとはまったく関係のない動画を見ていたときに、コメント欄でそのような書き込みを見かけました。
やっぱり発達障がい者は世間からはそういう目で見られているんだ、と改めて感じました。

そして、先週親と話していたときに「この人（某有名人）発達障がいなんじゃない？常識ないし。」と言われました。
まさか実の親からそんなことを言われるとは思っていなかったので、すごくショックでした。

親には愛されている自覚があるし、私の障がいのことも理解してくれています。
だからこそ、内包された差別意識が露呈したことに衝撃を受けました。
正直、言われた直後は「〇にたい」と思いました。
いや、「〇にたい」というより「〇んだろか」の方が近いですね、ニュアンスとしては。まあそんなことはどうでもいいのですが。

最近そんなことが立て続けに起こり、精神的に参っていたのですが、だんだん「よってたかってバカにしやがって」「こんなやつらに負けてたまるか」という気持ちになってきて、今ではその怒りを原動力にして創作に励んでいます。

躁うつでいうところの躁状態だと思うので、そのうちまた落ち込む時期が来るかもしれませんが…。

そんな障がいのある私は、今現在グループホームに入居しています。
私の他にもう一人利用者さんがいて、そして最近新しく入ってきた利用者さんの計三人で、スタッフさんにお世話されながら暮らしています。

初めは正直、他の障がい者の方と一緒に暮らすことに不安を感じていました。

しかし、月日が経つ内に私の心情にも変化が出てきました。

もちろん同居する上で困ること、直してほしいことはたくさんあります。
でも、本人たちもなんでもないように見えても、いきなり大声で怒りだしたり、泣きだしたりすることがあります。
普段口に出さないだけで、実はすごくストレスを抱えているのです。
それは健常者でも同じことだと思います。

障がい者施設で支援員として働いている友人がいるのですが、利用者の中にはたまに理解できない行動をとる方もいるらしく、それに対して「過去のなんらかのトラウマが起因しているのではないか」と推測していました。

障がい者に偏見を持っている人、ぞんざいに扱う人、中には暴行を加える人も少なくないとは思いますが、彼ら彼女らも一人の人間であり、ちゃんと感情があるんだということをわかってほしいです。
理解してほしいとまでは言いませんが、せめて心の内に留めておいてください。