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夏の終わりに

今年の夏もどうやら終わったようで、そろそろ衣替えしなくてはと焦っているきたぐにです。

この夏を振り返ってみると、毎年の恒例行事になっていたことをしていなかったことをいまさらながら気が付きました。今頃気が付いたのかとあっけにとられるのですが、子供の頃から欠かさず見ていたPL花火大会をもう二年も観ていないのです。

ご存じない方のために言いますと、大阪南部の富田林市に本拠地をもつPL(パーフェクト・リバティー)教団という宗教団体(かつては高校野球でも有名でした)の初代教祖の「自分が死んでもこの教えが世に広まるのであれば、死ぬことは世界平和のためになるから、死んだら嘆いたりせずに花火を打ち上げて祝ってくれ」という遺言によって始まったのがPL花火大会です。自治体や企業主体の花火大会に比べて費用を意識することが厳しくないと思われるので、規模は日本有数です。この花火大会が開催される毎年8月1日は大げさに言うと大阪南部がこの大会を待って弛緩するほどです。

大体いつも四時ごろに家を出て自転車でしばらく走り、交通規制が敷かれて通行止めになった平尾交差点を過ぎて、少しでも見晴らしのよさそうな場所ごとに人々が陣取っているのを横目に見ながら、えっちらおっちら漕いで毎年花火を見る場所(大玉の時には爆圧を感じることができ、時には燃えカスが降ってくる場所)につき、すでに広げられているレジャーシートの間を縫いながら場所を見つけて座りました。人いきれも加わってむせかえるような熱気の中、弁当を食べたりしながら時間をつぶしていると、いよいよ始まります。

小さな花火大会を開けそうなスターマイン(連射連発花火)や30cm以上の大玉(尺玉)が600発以上緩急をつけてインターバルを置きながら打ちあげられます。ひときわ大きなスターマインのあと隣にいた親子連れの母親が上気した顔で「これで終わりですね!」と聞いてきます。「いいえ、まだです。これで終わりだとはっきりわかるやつがありますから」と答えると、期待半分疑い半分の顔で隣に戻っていきます。

いよいよ最後。固唾をのんで見守る中一気に八千発もの花火が打ち上げられ、轟音とともに昼をもあざむく明るさになります。ついに終わったという虚脱感に浸っていると、先ほどの母親が「これがそうなんですね!」とさらに上気した顔で言ってきました。

一気に動き出す人々。振り返ると教団の聖域だろうか、幾筋ものサーチライトが踊っていた。門外漢にはうかがい知れないが、PL教団にとってはあくまで宗教行事なのだろうと思います。自転車をとめているところまで大群衆とともに歩き続け、自転車に乗っても人人人で走れず歩き続けます。さしもの大群衆も次第にばらけていき、自転車を走らせることができるようになり、峠道を風を受けながら平尾交差点に向かって下っていきます。分岐するごとに人が減っていき自宅に一人で帰り、たった数十分前の熱狂からの寂しさを味わいます。これを味わうために毎年行くのかもしれません。

まあ、住んでいるのが花火開催地の近くで自転車で行けるので、こんな悠長なことを言っていられるのです。聞くところによると、車での帰宅も最寄りの富田林駅からの帰宅もかなりの苦行だそうです。トイレ対策と帰宅対策は十分に行っておくことを、思い出を台無しにしないためにお勧めします。それとごみを持ちかえることもお願いします。

これらの苦労を差し引いても、近くで見るだけの価値はあると思います。

来年こそは再び見られることを願って。

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